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週4回以上トウガラシを食べると、死亡リスクが23%低下する

2019.12.17 17:09:24 Tuesday

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Credit:depositphotos
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  • 新たな調査により、週に4度以、トウガラシを食べる人は、そうでない人に比べ、死亡率が大幅に低下することが判明
  • 同じ結果は、過去にも多く見られており、健康増進の原因はトウガラシに含まれる「カプサイシン」にあると考えられる

辛いもの好きには嬉しいニュースです。

イタリアの新たな研究で、国内の2万2811人を対象にした調査の結果、週に少なくとも4回以上トウガラシを食べていた人は、死亡リスクが23%低下することが判明しました。

また、循環器系の疾患にかかるリスクも34%低いことが分かっています。

研究の詳細は「American College of Cardiology」に掲載されました。

Chili Pepper Consumption and Mortality in Italian Adults
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0735109719382063

トウガラシ食で健康増進

トウガラシがもたらす健康利益は、ほとんどすべてのトウガラシに含まれている「カプサイシン」という成分に理由があると考えられます。

ただし、同じトウガラシ属のピーマンやパプリカにはカプサイシンが含まれていません。

今回のイタリアの研究では、カプサイシンの含まれていない(あるいは数値の低い)トウガラシ属は、死亡率低下の効果を持っているものの、カプサイシン濃度の高いものに比べるとずっと低いことも分かりました。

同じ調査結果は、アメリカと中国でも見られています。

例えば、48万7375人の中国人を対象にした研究(BMJ, 2015年)では、トウガラシを週に6〜7回食べている人は、週1回の人よりも死亡率が14%低い結果になっていました。

また、1万6179人のアメリカ人を対象にした研究(PLOS ONE, 2017年)では、トウガラシを食べる習慣のある人は、そうでない人に比べて死亡率が13%低いことが判明しています。

しかし一方で、毎日トウガラシを過度に食べる人は、過剰な喫煙や飲酒と同じように悪い健康状態にありました。それでも、適度なトウガラシ食が、死亡率の低下と深い結びつきを持っていることは確かです。

研究チームは、現在トウガラシおよびカプサイシンが、なぜ健康増進に繋がっているのか調査中ですが、その答えはいまだ謎に包まれています。

仮説として、トウガラシ料理が体重の減少に繋がり、肥満を防止して、ひいては死亡リスクを低下させるのではと考えらています。しかし、調査データの中には、トウガラシ食で体重増加を示す人も数多く見られているんだとか。ますます謎が深まります。

食べ過ぎは禁物ですが、トウガラシを日々の食事に取り入れると健康が増進されるかもしれません。

幼少期に米を食べると太りにくくなるという研究結果

reference: inverse / written by くらのすけ

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