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月がもう一つ増える!?ベテルギウスが超新星爆発の前兆か (4/4)

2019.12.26 Thursday

前ページべテルギウス、お前死ぬのか?

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べテルギウスが爆発するとどうなるの?

画像
Credit:depositphotos

ベテルギウスのような巨大恒星が、地球から642光年という距離で超新星爆発を起こした場合、その輝きは真昼でも満月のように輝いて見ることができると言われています。

これはかなりのビッグイベントです。もし死ぬまでの間にそれが見られたとしたらかなりのラッキーと思っていいでしょう。

宇宙の景色は、光の速さより早く移動することはありません。もし、近々ベテルギウスの超新星爆発が観測できるのだとしたら、すでにベテルギウスは642年前に超新星爆発を起こしていたということになるでしょう。

宇宙の大規模イベントをこの目で見られるとなると、ちょっと楽しみな話ですが、ベテルギウスは宇宙距離としてはあまりに地球に近い上、あまりに重い星であるため、ちょっとした不安もつきまといます。

それはガンマ線バーストです。これは重い星の最後に起こる宇宙でもっとも明るい天体現象と言われるものですが、ガンマ線バーストは非常に指向性の強い放射線を放つ現象のため、これが地球に直撃するとヤバいかもしれないと考えられているのです。

ガンマ線バーストは星の軸線上に起こります。ベテルギウスは地球から軸が20°ずれていることが確認されているので、軸が動くことがなければ特に不安はないと言います。

ただ、超新星爆発のような現象で、ベテルギウスの軸が全くぶれないとは言い切れません。そして、そのとき軸が地球の方へ向く可能性も0とは言い切れません。

そう考えると、もしかしたらベテルギウスのガンマ線バーストが地球を襲い、地球上の生物が多大な影響を受ける可能性もあるのです。

地球が滅亡するかもしれない宇宙の大規模イベント、想像するだけで脳が震えます。

ただ、まもなくと言ってもその誤差は10万年ほどあると言います。天文学者的には、「もうすぐ爆発する(もうすぐとは言っていない)」という感じでしょうか。

「超新星爆発寸前」と言われていたベテルギウスが一転して増光し始める

【編集注 2020.01.27 15:20】
記事最上部画像のベテルギウスの位置が「オリオン座の右上」と記載していましたが、「左上」の誤りだったため、修正して再送しております。
reference: cbc, / written by KAIN

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