この光景はカタールのアルワクラの沿岸都市で2019年12月26日の早朝に、写真愛好家のエリアス・シャシオティスさんによって撮影されたものです。
一見しただけでは何が写っているか解りませんが、実は写っている2つの赤い尖った光は、太陽そのものなのです。
これまでにも奇妙な日の出を映した蜃気楼現象(四角やワイングラス型にみえる)は知られていましたが、角のように2方向に別れるものは、単純な蜃気楼現象だけでは説明できません。
いったい何が、太陽の光をこれほどまで大規模に分割してしまったのでしょうか?
時間を追いながら、変化をみていきましょう。
悪魔の角が融合し始める
日の出からしばらくすると、2本の角の下側が繋がり始め、何かを支えるような円形をとり始めます。
しかしこの段階でも、この赤い光が太陽を映したものだとは想像しづらいかもしれません。
ですがこの奇妙な太陽の形は、カタールでは古くから知られており、地元の人々からは「悪魔の角」「邪悪な日の出」と呼ばれていました。
ではこのまま日が昇ったらどうなるのでしょうか?