定数の正体を探る
今回の研究で、微細構造定数が宇宙のどこでもおおよそ1/137の値をとることがわかりました。
しかし、そもそもなぜ137という数字が微細構造定数に現れるのかは全く謎のままです。
偉大な物理学者のファイマンも「全ての物理学者は、この数字(137)がどこから現れたのか知りたい。もしかしたら円周率や自然対数の底と関係しているのかもしれないが、誰もわからない。人間の理解が及ばない魔法の数字だ」と述べています。
測量技術の発達によって基礎物理定数を限りなく正確に導き出せるようになっても、その数字でなければならない理由を説明できる人間は誰もいないのです。
もしその理由がわかるときがきたら、本当の宇宙の姿を解き明かせるかもしれません。