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新型コロナウイルスで「嗅覚と味覚の喪失」を経験した患者は軽症が多いという研究結果

2020.04.16 Thursday

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Credit: depositphotos

新型コロナウイルスの一般的な症状は発熱ですが、この症状はインフルエンザにも共通するものです。ですから、「新型コロナウイルス特有の症状」を明確化することは、感染拡大の防止に繋がります。

最近テレビやネット上などで「嗅覚と味覚の喪失」が特有の症状として取り上げられていますが、米国カルフォルニア大学サンディエゴヘルスのキャロルH・ヤン氏らによって、これらの症状を経験した患者は症状が軽度であり、回復が早いとの報告がなされました。

嗅覚と味覚の喪失に要注意!

研究者たちは、3月3日から3月29日までに検査を受けたインフルエンザのような症状を持つ患者1480人を調査。その結果、その内102人が新型コロナウイルスの陽性反応を示しました。

陽性患者の症状を分析したところ、その内の71%が嗅覚と味覚の喪失を経験していました。さらに興味深いことに、喉の痛みを経験した患者の多くは陰性だったことも報告されています。

また、嗅覚と味覚を喪失した人は、他の症状を訴える患者と比べ、新型コロナウイルス陽性の可能性が10倍以上であることも明らかになりました。

ヤン氏は「新型コロナウイルス感染の最も一般的な初期症状は依然として『発熱』ですが、その次には『倦怠感』『嗅覚喪失』『味覚喪失』が続いています」と話しています。

次ページ症状が「嗅覚と味覚の喪失」なら、回復が早いかも?

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