季節とともに変化する女神
女神像は、庭園での体験を豊かで思い出深いものにする目的で作られました。
彫像は中空になっており、木材と防風網で骨格ができています。
その表面に泥・セメント・砂を混ぜたものを塗って体が与えられました。
そして、頭部や胴体ごとに異なる植物を植えることで、髪の毛や衣服が表現されました。
髪の毛には「モントブレチア」という葉が先細りになる植物が使われており、胴体は衣服と称して、コケやツタで覆われています。
もともと胴体は、地衣類を繁殖させるためにヨーグルトがコーティングされていたそうです。
それでは、女神像がどのように変化するのか、季節を追って見ていきましょう。
まずは春。
緑鮮やかな草木に覆われ、春のめざめを待っているかのようです。顔の表面にはコケが見られます。
そして夏。
温暖な気候で、自然の強い生命力が感じられます。
しかし、これが秋になると…
命の移り変わりや儚さが巧みに表現されていますね。
そして冬。
周囲の草木も枯れ、一面の雪が女神を覆います。
雪化粧のせいか、表情もまた違った美しさを見せていますね。
しかし、春がやってくると、また緑が芽吹き始め、柔らかな微笑みを取り戻します。
その様子はまるで、時間とともに年を重ねる人のようであり、生命の豊かさが感じられます。
生きてる間に一度は見てみたいものですね。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/50871
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