予想外の結果は不妊治療に革新をもたらした
現在、世界では平均的に10組に1組のカップルが不妊に悩んでいます。
また不妊に悩むカップルのうちでも、3分の1は「理由のない不妊」と言われ、男女ともに全くの健康体でありがなら、子供をもつことができないでいます。
一方で「理由のない不妊」の場合は、精子か卵子を別の人間に変えることで、妊娠に成功する場合も知られていました。
今回の研究結果は、この「理由のない不妊」の原因を説明する可能性があります。
また今回の研究を契機に、卵胞液の誘因成分の僅かな個人差を特定することができれば、パートナーの精子に合わせた卵胞液を前もって準備することも可能になり、体内・体外両方の受精成功率を飛躍的に高められるかもしれません。
そうなれば、最後に勝つのは「愛」だと言えるでしょう。
研究内容はストックホルム大学のジョン・L.フィッツパトリック氏らによってまとめられ、6月3日に学術雑誌「Proceedings of the Royal / Society B」に掲載されました。
https://figshare.com/articles/Supplementary_methods_tables_and_figure_from_Chemical_signals_from_eggs_facilitate_cryptic_female_choice_in_humans/12416570
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