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見たことある? 蛇みたいに「くねくねしたレンガ塀」 波形加工には強度を上げる役割があった。

2020.07.03 Friday

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Credit:praxis_builders/instagram
point
  • 英国では蛇のような波形のレンガ壁が見つかる
  • 波形壁は通常の直線壁よりも強度が大きく、少ない材料で建造可能
  • 波形壁は、園芸・防御壁にも効果的

英国では写真のように蛇行したレンガ塀を見かけることがあります。

これらの利点はユニークな見た目だけではありません。波形にレンガを積むことで強度を増しているのです。

またこれにより、波形壁の方が直線型よりもレンガの数が少なくて済みます。

boredpanda」は英国に存在する「蛇みたいなレンガ壁」の写真とそのメリットを紹介しています。

蛇みたい?蛇行しているレンガの壁

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Credit:Nat Bocking/Wikipedia

この波形の壁は「クリンクルクランクル壁(Crinkle crankle wall)」と呼ばれているものです。

クリンクル(Crinkle)とは「波形」を意味する言葉であり、クランクル(crankle)も「曲がりくねり」を意味していますから、同じ意味が連続している言葉です。

いわば「くねくね壁」のように、人々から愛着をもって呼ばれている壁なのですね。

クリンクルクランクル壁の多くはイングランドのイーストアングリアに存在しています。英国で広まった波形壁ですが、後に米国など他の国にも輸出されるようになりました。

波形壁の大きな特徴は、その強度にあります。

通常、直線型の壁をレンガで建造するときには、壁の厚さをレンガ2列以上にします。1列の厚さでは安定性が不十分であり、ちょっとしたことで崩れてしまうからです。

しかし、クリンクルクランクル壁のように波形に壁を作るなら、レンガは1列だけしか必要ありません。壁の曲線が安定性を与えるため、1列でも十分な強度になるのです。

そのため、波形壁の方がレンガ使用数は少なく、短時間で建造できます。

波形加工が「波に対して垂直方向の強度を増す」ことは現代でもよく知られており、薄い素材で強度を出したいときに用いられています。

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Credit:町の屋根やさん

屋根材や工場の壁などに使用されているのを見たことがあるかもしれませんね。

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