「動き」「感情」に次いで「触覚」の情報コード化に成功
地震発生前の動物たちの異常行動については、数多くの報告が存在するのは事実です。
しかし、そもそも「異常」の定義があいまいであり、観察期間も観察方法も定量化されたものではありませんでした。
そのため長年、科学者たちは、地震と動物の関係はオカルトに過ぎないと考えてきたそう。
しかしドイツ、コンスタンツ大学のウィケルスキー氏らは、数々の記録を無視する科学者たちのほうこそが「オカルト」であると考え、大規模な実験を行ったとのことです。
ウィケルスキー氏はオカルト情報を元に、以前の地震で異常行動をみせたと言われた13匹の動物(牛6頭・羊5頭・犬2匹)の首輪に加速度計を取り付け、地震多発地帯と言われるイタリア中部で数か月に渡る観察を実施しました。
この期間中、該当地であるイタリア北部では18000件の地震が計測され、そのうち震度4以上の強度は12回あったそうです。
また客観的な基準を確立するためにウィケルスキー氏は動物の昼夜の行動を元に「異常」な動きを定量化し、統計的な処理を行いました。
結果、地震発生の最大20時間前に動物たちの異常な行動が記録され、震源地に近いほど異常行動があらわれる時間が早いことが判明しました。
科学がオカルトを証明した瞬間です。