動物が感じていたもの
今回の研究により、動物たちは震度計に揺れが実際に計測されるより前に、揺れ以外の何かを感じ取っていたことを示します。
以前の研究では、地震発生地点では地殻や地層の歪みが、地震発生前にも熱(特に赤外線)に変換され、動物たちは大地から発する赤外線の変化を感じている可能性が示唆されました。
磁場や赤外線といった人間には感じられない感覚を感じられる生物は少なくありません。
もし研究が進み、動物たちの感じている「何か」を機器で計測することができれば、今度こそ本当に地震を予知することができるかもしれません。
研究内容はドイツ、マックスプランク動物行動研究所のマーティン・ウィケルスキー氏らによって7月3日に学術雑誌「Ethology」に掲載されました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/eth.13078