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「驚異の178Tbps」世界最速のインターネット速度が樹立される!100GBのゲームも1秒未満でダウンロード可能

2020.08.25 Tuesday

都市部のインターネット回線は利用者の増加によってパンク気味になっていて、集合住宅ではあまりの低速回線にイライラしているという人もいるかもしれません。

しかし、インターネット回線の技術自体はどんどん進歩を続けており、実験室レベルではこれまでで最速となるデータ転送速度の新記録が樹立されました。

その回線速度はなんと驚異的な178Tbps(毎秒178テラビット)です。これはNetflixの全動画を1秒未満でダウンロードできる速度だといいます。

一般家庭にもこの回線が普及する日は近いのでしょうか?

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Credit:depositphotos

世界最高速のインターネット回線とは?

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研究チームの代表Lidia Galdino氏。/Credit:James Tye / UCL

ネット回線の記録更新を果たしたのは、XteraKDDI Researchの2社が協力し、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)電気電子工学科のLidia Galdino博士が代表をつとめる研究チームです。

これまで世界最速のデータ伝送速度記録を保持していたのは日本の研究チームでしたが、Galdino博士のチームはその速度記録を一気に5倍も更新してしまいました。

毎秒178テラビットというこのデータ転送速度は、サイズが15GBある4K動画を1秒間に1500件ダウンロードできる速度です。100GBを超えるゲームのダウンロードなら1秒もかかりません。

こうした光速のデータ伝送は、現在光ファイバーで一般的に使用されているよりもはるかに広い範囲の波長でデータを伝送することで達成されています。

現在のインフラでは4.5THzに制限された帯域幅が使用されており、新しい規格では9THzの商用帯域幅のシステムも市場に参入し始めていますが、研究チームが使用したのは16.8THzの帯域幅です。

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