ククリィヘビは高度な認知機能でカエルの弱点を看破する
多くの動物と同じように、カエルも腹部の皮が薄く弱点となっています。
しかしこれまでの見識では、捕食行動にカエルの腹裂きを含むのは、カラスやアライグマなどの高度な認知機能を備えた賢い動物に限られると考えられていました。
カラスやアライグマはカエルの構造上の弱点を認識しており、毒を避けて食べやすく安全な腹部を引き裂いて、捕食を行っています。
しかし今回の研究により、ヘビもまたカエルの弱点を認識し、的確に攻撃できることが判明します。
またククリィヘビはヒキガエルが小型の場合は従来通りの丸呑みを行うことが確認されており、対象に合わせて捕食方法を変えていたこともわかりました。
捕食方法の多様さには高度な認知機能が必須です。
そのため研究者たちは、一部のヘビの認知能力が鳥類や哺乳類に匹敵する可能性があると考えています。
世界中に3000種以上存在するといわれているヘビのなかには、もしかしたら飼い主を認識できる天才種がいるかもしれませんね。