「最も有望な女性起業家」がナイジェリアの子供たちのために発明する
マシューズ氏はナイジェリア系米国人であり、米国とナイジェリアの二重国籍者として育ちました。
そしてナイジェリアの小さな村を訪れた際に出会った子供たちから発明品の着想を得たようです。
彼女が出会った子供たちは厳しい生活条件の中で過ごしています。特に夜は電力源が無いため、明かりをつけて勉強できません。もちろん、ろうそくによって明かりを灯すこともできますが、持続性はなく勉学に集中するのは難しいでしょう。
しかし、そんな厳しい環境でも、子供たちは昼間幸せそうにサッカーをして遊んでいたとのこと。
これらを注意深く観察したマシューズ氏は、この2つの側面を結び合わせた発明品を思いついたのです。
それがサッカーボール型発電機「ソケット」です。
2008年に初めて開発されたソケットは、改良が重ねられていきました。マシューズ氏がCEOを務める会社UnchartedPowerによって多くのソケットが製造されており、2017年の時点で既に50万個のソケットがアフリカやラテンアメリカなどの発展途上地域で使用されるようになったのです。
マシューズ氏はその功績から2011年にはビジネス誌フォーチュンの「もっとも強力な女性起業家10人」に選ばれ、2015年にも「最も有望な女性起業家」として指名されました。