現代のイヌはすべて「5タイプの犬種」に起源を持つ
研究チームは、古代イヌ27種の骨からDNAを採取し、ゲノム配列を決定した結果、1万1000年前までに存在した5タイプの犬種を特定しました。
以下がその名称と分布場所です。
・ネオリシック・レヴァント(今日のイスラエル、ヨルダン、パレスチナ)
・メソリシック・カレリア(今日のロシア)
・メソリシック・バイカル(今日のシベリア)
・エンシェント・アメリカ(今日の北アメリカ)
・ニューギニア・シンギングドッグ(今日のニューギニア島)
研究主任のポントス・スコグランド氏は「イヌは、最終氷期の終わり頃には北半球全土に広がっていましたが、それらはこの5種に集約されるはずです。現代の犬種はすべて、この5種の進化および交配によって誕生したでしょう」と指摘しています。
また、5種をさかのぼれば、特定のオオカミにたどり着くと見られます。
この発見は、犬種の多様化の始まりが、人類がまだ狩猟採集者だった頃に起源を持つことを示唆しています。
それでは、5タイプのイヌはどのように多様化していったのでしょうか。