収入、学歴はやはり未婚と大いに関係している
出生率の低下や、未婚割合の増加についてよく話題にのぼる原因が、収入面や雇用の安定面における問題です。
研究では、男性の場合収入の低さは独身であることと強く関連していると述べています。
年齢に関係なく、既婚男性は定職に就いている場合が多く、収入ももっとも高くなっていました。逆に未婚の男性にはもっとも収入の低い人の割合が高くなっています。
既婚男性の32.2%は年収が500万円以上で、独身だが交際相手がいる人は8.4%、交際に興味がある人は7.1%となっています。
これは必ずしも因果関係を表しているわけではありません。未婚の男性の銀行口座に今すぐ1億円振り込んだとして、彼が恋愛に興味を持つかどうかは明らかにすることができません。
しかし、収入の低さや不安定な雇用が日本の恋愛市場において、大きなデメリットになっていることは明らかで、データは強い相関を示しています。
日本では、経済的地位の低さが、出会いの減少に寄与している可能性は研究からも示される事実のようです。
また学歴も同様の相関を示していて、高収入、高学歴は男女の結婚に深く関連していることが伺えます。これは欧米のデータでも同様の傾向。ただ、結婚はともかく、恋愛への関心にどのように影響するかはよくわかっていません。
なお、この調査は異性間での性交渉や交際が対象とされており、同性間の性交渉や交際は除外されています。
何にせよ、現在のパンデミックによる経済の低迷は、若年層の恋愛に対する関心を、さらに低下させる可能性は高いと考えられます。今後出生率を上昇させ、日本人を「肉食化」させるには安定した経済活動の充実が必要なのかもしれませんね。
タイトルを一部修正して再送しております。