結婚以外の男女関係を認めない日本社会の弊害?
日本では1992年以降、独身者は着実に増加していますが、一方で現在「交際中」を自称する人の数は安定しています。
しかし30歳を過ぎると、結婚しているか独身かのいずれかになり、交際中という人はほとんどいなくなります。
日本では男女間の関係は結婚していることが社会的にもっとも受け入れられる大人の関係であり、それ以外の関係があまり認められない風潮があります。
これが日本で恋愛関係を形成するための障壁となっている可能性がある、とウエダ博士は述べています。
2015年の調査では、交際相手を見つけることに興味があると答えた独身者は、男性で65.7%、女性で62.9%と半数以上になっています。
恋愛に興味がないと答える日本人は若年層ほど多くなっており、18歳から24歳では男性の36.6%、女性の37.4%が恋愛に興味がないと回答しています。
この割合は30歳から34歳の年齢になると、男性で19.5%、女性で14.4%と、恋愛に興味がない人は大幅に減少します。
若い頃は1人のほうが気ままでいいと思っていても、歳を重ねてからでは時既に遅し、となってしまうパターンが日本には多いのかもしれません。