スズメは「ニガヨモギ」の薬用効果を知っている?
動物が健康利益のために植物を使う例は、いくつか知られています。
ケニアのゾウは、妊娠すると出産を促進するために特定の葉っぱを食べますし、その他の哺乳類でも病気の治癒のために植物を用います。
それでも、小さなスズメが植物の薬用効果を知っているのは驚くべきことです。
今回調査されたのは「ニュウナイスズメ」という鳥で、東は日本、西はアフガニスタンまで広く分布します。
研究主任のCanchao Yang氏(海南師範大学)によると、「中国では、龍船節という伝統行事の際に地元民が玄関先にニガヨモギを吊るすのですが、それと同時期にスズメもヨモギの葉を巣に入れていた」とのことです。
この行動の効果は、ニガヨモギに抗寄生虫物質が含まれることが原因ではないかと考えられています。
研究チームは、実際の効果を証明するために実験を行いました。