全身に人間の骨格筋を持つヒトブタを作成することに成功!
現在、世界各地で心臓や肝臓といった臓器の移植が盛んに行われている一方で、骨格筋の移植は非常に困難とされています。
骨格筋は死と同時に急速に劣化が進むため、ほとんどの場合、移植に間に合わない事情があるのです。
そのため事故などで手足に大きな怪我をした人が筋肉を再建するには、自分の体の他の部位から筋肉を素早く移植するしかありませんでした。
しかし今回、ミネソタ大学の研究者たちにより、骨格筋移植に大きな希望の光がもたらされました。
新たに作成されたブタは、全身の骨格筋がヒトのものに置き換えられているため、いつでも新鮮な骨格筋を提供することができます。
さらに骨格筋は患者の幹細胞を元にしてブタの体内で育つために、移植による拒絶反応の心配もありません。
研究者たちはいったいどんな方法でキメラが作成されたのでしょうか?