睡眠不足の軍人たちが覚醒!パフォーマンス維持に効果あり
実験に参加したのは、アメリカ空軍の現役兵士40名です。
彼らは34時間眠らずに、注意力とマルチパフォーマンスを分析するタスクを複数回行いました。
そして実験開始から12時間後、参加者の半分に計4分の電気刺激を与えました。
残り半分の参加者には同じ外観の機器を当て、電流は流さず、同じような音と振動だけを与えています。
その結果、迷走神経刺激を受けた参加者たちは、集中力やマルチタスクで良い結果を出しました。
加えて彼らの疲労感は少なく、エネルギーも高い状態にあったと報告されています。
実際、刺激を受けていない参加者のパフォーマンスが15%低下したにもかかわらず、刺激を受けた参加者は5%の低下にとどまりました。
また覚醒効果は12時間後にピークに達し、覚醒度の向上は最大19時間続いたとのこと。
マッキンタイア氏は、「実験後、参加者たちの睡眠時間や質に明らかな影響が及ぶことはありませんでした」と述べています。
そして、「この技術の良いところは、非常に簡単に行えて、その効果がカフェインよりもはるかに長く持続することです。またパフォーマンスが向上するだけでなく、全体的に気分が良くなります」と付け加えました。
市販の機器で簡単に睡眠不足と疲労感に対処できるため、軍隊以外にも北極圏や宇宙などの極限環境で働く人々には有用かもしれませんね。
今後研究チームは、さらに深刻な睡眠不足に対して、この装置がどれだけ効果的か調べる予定です。