宇宙生活を経験したマウスの遺伝子を調べる
近年になって、いよいよ宇宙旅行サービスが本格化してきました。
必要料金は依然として法外なものの、普及が続けば航空機や自動車のように、いずれは私たちの手に届く価格になる可能性があります。
しかし、より安全な宇宙進出を実現させるには、宇宙環境が生物に与える影響を知らなければなりません。
特に注目されるのが、生殖機能への影響です。
宇宙は重力が0に近いだけでなく、大気によるバリアが存在しないために大量の放射線が降り注ぐ環境にあります。
地球生物は宇宙でも生殖できるのか?
できるとしても、地上と全く同じなのか?
正確な答えや解決法を得るまでは、宇宙進出は常にリスクを負わなければなりません。
そこで今回、日本の理化学研究所の研究者たちは、マウスに宇宙生活を経験させ、生殖細胞や子どもたちにどのような変化が起こるかを確かめることにしました。
研究者たちは国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に、人工重力発生装置を備えた飼育ケージを運び込み、オスマウスを微小重力および人工重力環境(1G)で35日間飼育した後、地上のマウスとの比較を行いました。
結果、衝撃的な事実が判明します。