史上初のドローン戦争
テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』では、AIをモビルスーツに組み込んだ無人兵器「モビルドール」が登場します。
外部からの操作だけでなく、完全な自立行動が可能なこれらモビルドールは、命がけだった戦いを変えてしまいました。
また、フライトシューティングゲーム『エースコンバット7』でも、自律型AIを搭載した無人機(ドローン)が登場します。
主人公の最大の敵は大量の無人機であり、本作では「有人機VS無人機」が1つのテーマとなっています。
このように、SF作品では、昔から「無人機(ドローン)」が登場しており、それが戦争の在り方を変えるような描写がなされてきました。
そして現在、それらの内容は現実のものとなっています。
現在進行中のロシアとウクライナの戦争は、「史上初のドローン戦争」と言われており、戦場では人間同士が戦うのではなく、ドローン同士が戦うようになっているのです。
もちろん、この戦争も、最初からこのような形態だったわけではありません。
当初、ドローンは武装しておらず、偵察用に使用されていました。
そして互いの偵察用ドローンが戦場で偶然遭遇するようになると、両国はそれら偵察機を妨害したり、撃墜したりするための技術や戦術を開発するようになりました。
もしかしたら、最初のドローンドッグファイトは、2022年10月に発生したものだったかもしれません。
WW1-style duel. Ukrainan Mavic-drone, which we have delivered to one of the airborne units in Donetsk region, destroyes russian opponent. Amazing!
Pls support our Armed Forces: https://t.co/nw19NpRIN6 pic.twitter.com/2vaCBQINQK— Serhiy Prytula (@serhiyprytula) October 13, 2022
X(当時Twitter)にポストされた動画は、ロシアとウクライナの非武装ドローンが衝突し、ロシア側のドローンが破壊された様子を映し出しています。
では、このようなドローン同士の戦いは、1~2年でどのように変化したでしょうか。