ドローンが破壊行為の80%を占める時代に
偶然に生じたドローンドッグファイトの数カ月後には、両国が意図的に互いのドローンを迎撃し始めました。
今やドローンは単なる偵察機としてではなく、武器を積み、相手のドローンを打ち落としたり、人や軍事設備を攻撃したりするために用いられているのです。
パリで開催された世界最大規模の防衛展示会「ユーロサトリ2024」にて、フランスの陸軍参謀総長ピエール・シル氏が語った言葉によると、現在、ウクライナの前線ではドローンによる攻撃が、軍事装備と人員への破壊行為の約80%を占めています。
しかも「8カ月前にはこのような状況が見られなかった」とのことで、戦いの形式が急速に変化していることも分かります。
では、低コストで大きな被害をもたらす敵国のドローンに対処できるのは、どんな武器でしょうか。
当初はドローンの操作を妨害する「電波妨害装置」などが有効な防御手段だと考えられていましたが、ドローンメーカーはAIを用いた制御などによってすぐに対処。
そのため現在では、ドローンの迎撃にはドローンが用いられるようです。
最近、ウクライナのドローンメーカー「Wild Hornets」は、過去数カ月に行われたと考えられる100回以上のドローン迎撃動画を公開しました。
We have modified our drones to destroy the reconnaissance UAVs of the russian invaders. We have taken down more than 100 of their aircraft 🔥
The video shows only 10% of what the military has shot down using these drones.
Much more will be taken down 😈
You can support our… pic.twitter.com/YKo8U9R1kv
— Wild Hornets (@wilendhornets) August 28, 2024
そして2024年8月には、ウクライナがドローン作戦を防空レーダーと統合し、ロシアの長距離偵察ドローンを迎撃できる新しいソフトウェアを導入したことで、ドローン戦争は一段と激化しました。
直近では、爆弾を抱えたドローンが敵へと特攻する「爆弾ドローン」が軍事企業によって開発・発表されています。
この小さな爆弾ドローンは、オペレーターの操作によって上空から敵軍に近づき、急降下して爆発します。
デモンストレーションで示された衝撃の破壊力は、戦争におけるドローンの影響力がどれほど大きいかを示すものとなりました。
もちろんドローンが用いられるのは空中戦だけではありません。
陸上では無人地上車両が用いられており、前線まで食料や水、弾薬を運んだり、武器を装備して攻撃したりしています。
当然、敵国の無人地上車両を攻撃するドローンも登場しています。
まさに現代の戦争は、「ドローンVSドローン」へと変化したのです。
19世紀末から20世紀前半までは、軍力の増強には大経口の主砲と厚い装甲をもつ大型戦艦が必要だとする考え「大艦巨砲主義」が一般的でした。
しかし航空機の発達により、大艦巨砲主義は航空戦力を主軸とする「航空主兵論」へと切り替わりました。
そして現在では、それら兵器に生身の人間が乗ることは少なくなってきました。
人間同士の戦いからドローン同士の戦いへと切り替わっているのです。
将来的には、ドローンを人間か操作することさえ無くなり、「AI」VS「AI」の時代が到来するかもしれません。
しかもそれが訪れる時期は、そこまで遠くないでしょう。
だからって2023年10月以前からパレスチナ人何万人殺した実績ある対人ドローンを自分の少ない給料から搾取されてる日本の税金で購入します、は支持しない。虐殺加担したくない。