常に「自分は被害者」と感じる性格特性があった
研究チームが注目したのは、「人間関係における被害者傾向」と呼ばれる性格特性です。
これは、特定の出来事に限らず、さまざまな人間関係や状況において一貫して「自分は被害を受けている」と感じ続ける傾向を指します。
この特性には主に4つの要素があります。
・自分の苦しみを周囲に認めてもらいたい欲求
・道徳的に自分は優れている感覚
・他者への共感の乏しさ
・過去の被害体験を何度も思い返す反すう傾向
です。
研究では、カナダ在住の成人400人を対象に、これらの傾向とナルシシズムとの関係が調べられました。
ナルシシズムには、大きく分けて2種類があります。
自信が強く支配欲のある「誇大型ナルシシズム」と、自己評価が低く批判に敏感な「脆弱型ナルシシズム」です。
分析の結果、被害者意識の強さは、誇大型よりも脆弱型ナルシシズムと強く結びついていることが分かりました。
また、両者は共通して「神経症傾向」、つまり不安や情緒不安定さとも深く関連していました。
このことから研究者は、被害者意識の背景には、自己の脆さや否定的感情をうまく調整できない心理状態があると考えています。




























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