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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

父親の骨を胸に置かれた「5500年前の10代少女」の埋葬を発見

2026.02.18 21:00:41 Wednesday

5500年前に生きていた一人の少女は、亡き父の骨を胸に置かれたような形で葬られていました。

スウェーデン・ゴットランド島の石器時代の墓地で見つかったこの埋葬は、最新のDNA分析によってその家族関係が明らかになりました。

研究を行ったのは、スウェーデン・ウプサラ大学(Uppsala University)のチームです。

舞台となったのは、スカンジナビアでも特に重要な石器時代遺跡として知られるアジュヴィデ遺跡です。

分析の結果、当時の狩猟採集民社会では「親子」や「兄弟姉妹」といった核家族だけでなく、より広い血縁ネットワークが重要だった可能性が浮かび上がってきました。

5,500 years ago, a teenage girl was buried with her father’s bones on her chest, new DNA study reveals https://www.livescience.com/archaeology/5-500-years-ago-a-teenage-girl-was-buried-with-her-fathers-bones-on-her-chest-new-dna-study-reveals Family relationships identified in Stone Age graves on Gotland https://www.eurekalert.org/news-releases/1116791

父の骨とともに埋葬された10代の少女

アジュヴィデ遺跡は、約5500年前の「ピットウェア文化(Pitted Ware culture)」に属する狩猟採集民の地です。

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ピットウェア文化の領域/ Credit: en.wikipedia

ここでは85基の墓が確認されており、そのうち8基は2人以上が埋葬された合葬墓でした。

今回DNA分析が行われたのは、そのうち4基です。

特に注目されたのが、若い10代の少女の墓でした。

少女は仰向けに手足を伸ばした姿勢で埋葬され、その体の上や隣には複数の骨がまとめて置かれていました。発掘当初、それらの骨が誰のものなのかは不明でした。

しかし歯や骨から抽出したDNAを分析した結果、それらは少女の父親の骨であることが判明しました。

【実際の埋葬された骨の画像がこちら

父親は少女より先に亡くなっており、いったん別の場所に埋葬された後、骨が掘り起こされて娘の墓へ移された可能性が高いとチームは考えています。

単なる同時埋葬ではなく、意図的な再配置が行われたとみられる点が特徴です。

つまり少女は、亡き父の骨とともに、あらためて葬られた可能性があるのです。

次ページ血縁の「距離」が語る社会のかたち

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