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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

父親の骨を胸に置かれた「5500年前の10代少女」の埋葬を発見 (2/2)

2026.02.18 21:00:41 Wednesday

前ページ父の骨とともに埋葬された10代の少女

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血縁の「距離」が語る社会のかたち

この研究では、ほかの3基の合葬も分析されました。

ある墓では、20歳前後の女性の両側に4歳と1歳半の子どもが埋葬されていました。

DNA分析の結果、2人の子どもはきょうだい関係にありましたが、女性は実姉でも母親でもありませんでした。

父親の姉妹、あるいは異母きょうだいである可能性が高いとされています。

別の墓では、少年と少女が一緒に埋葬されていましたが、両者は第3親等、すなわちDNAの8分の1を共有する関係で、いとこであった可能性が高いことが分かりました。

さらに別の墓でも、少女と若い女性が第3親等の関係にあり、大おばと姪孫、あるいはいとこ関係であった可能性が示されています。

興味深いのは、同じ墓に葬られていた人々の多くが「第1親等(親子・きょうだい)」ではなかったことです。むしろ第2親等や第3親等の関係が目立ちました。

チームは、当時の人々が自らの家系をよく理解しており、核家族を超えた広い血縁関係を重視していた可能性があると指摘しています。

農耕がヨーロッパ全域に広がっていた時代にもかかわらず、ゴットランド島では狩猟採集生活が続いていました。

彼らは主にアザラシ猟や漁労で生計を立て、農耕民とは遺伝的にも異なる集団でした。

その社会構造は、単純な「家族単位」では説明できない、より複雑な血縁ネットワークで成り立っていたのかもしれません。

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