小さな家畜でも、人間に優しく触れられると「嬉しい」のか
家畜動物にとって、人間との関わりは避けられません。
これまでの研究でも、乱暴な扱いがストレスや恐怖を強め、穏やかな接触がそれを和らげることは知られていました。
けれども、それが「ただ怖くない」だけなのか、「気分のよい体験」なのかは、はっきりしていませんでした。
ここで重要になるのが、「恐怖が減ること」と「嬉しいと感じること」は同じではない、という点です。
たとえば、人に何もされなければ怖くはないかもしれませんが、それだけで心地よいとは限りません。
研究チームは、この違いを確かめようとしました。
そこで使われたのが、「条件づけ場所嗜好性試験」という方法です。
これは、動物がどの場所を好むようになるかを見ることで、過去の体験がその動物にとってどんな意味を持っていたのかを推測する手法です。
簡単に言えば、「気分がよかった場所は、あとで自分から選びやすくなる」という考え方です。
実験では、20羽のヒヨコに、色の異なる2つの部屋を経験させました。
片方の部屋では、人間がゆっくり撫でたり、穏やかに話しかけたりします。
もう片方では、人はいるものの、じっと静かにしているだけです。
ヒヨコたちは、こうした2つの条件をそれぞれ繰り返し体験したあと、人がいない状態で自由に部屋を行き来しました。
研究チームは、そのときヒヨコがどちらの部屋に長くとどまるかを調べたのです。
結果ははっきりしていました。
人間がその場にいない事後テストでも、ヒヨコたちは優しく触れられた部屋により長く滞在しました。
つまり彼らは、その場所を何らかのポジティブな体験と結びつけて覚えていた可能性があります。
では、この結果をどう解釈すべきでしょうか。より詳細な結果と共に次項で考慮します。
























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