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Credit: canva
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なぜカラスは真っ黒なのかーー科学的な秘密をついに解明

2026.04.22 12:00:26 Wednesday

私たちの身近にいるカラスは、どこから見てもほぼ完全な黒色をしています。

なぜこれほどまでに均一な黒さを持つのか、科学的な答えは長らく不明のままでした。

しかし今回、岡山大学の最新研究により、この謎に分子レベルで迫る重要な手がかりが得られました。

結論から言えば、カラスの黒さは「黒色を作るスイッチが常に入りっぱなしで、途切れない状態」にあることが原因だったようなのです。

では、そのスイッチとは何なのか、そしてなぜ止まらなくなったのでしょうか。

研究の詳細は2026年4月6日付で学術誌「General and Comparative Endocrinology」に掲載されています。

カラスはなぜ真っ黒?―黒さの秘密は「止まらないスイッチ」にあった https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1536.html
Constitutive activation of MC1R in the large-billed crow (Corvus macrorhynchos) and its potential role in black plumage https://doi.org/10.1016/j.ygcen.2026.114924

動物の体色はどう決まるのか?

動物の体や鳥の羽の色は、主に2種類の色素のバランスによって決まります。

黒から暗褐色を生み出すユーメラニンと、黄褐色から赤褐色を生み出すフェオメラニンです。

この2つのどちらが多く作られるかを制御しているのが、「MC1R(メラノコルチン1受容体)」と呼ばれるタンパク質です。

これは色素細胞に存在する受容体で、いわば“色の切り替えスイッチ”の役割を担っています。

通常、このスイッチは常にオンになっているわけではありません。

ホルモンであるα-MSHが結合したときに一時的に活性化し、その結果として黒色のユーメラニンの合成が促進されます。

逆に、スイッチの活性が低いとフェオメラニンが優位となり、より明るい色合いになります。

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MC1Rによるメラニン合成調節のしくみ/ Credit: 岡山大学(2026)

つまり一般的な動物では、「必要なときだけ黒を作る」という調整が行われているのです。

これまでの研究でも、このMC1Rの変化が体色の進化に関わることは知られていました。

例えばマウスやニワトリでは、たった1つのアミノ酸の変化によってスイッチが常にオンになる例が報告されています。

しかし野生の鳥で、しかも全身が均一に黒いカラスにおいて、この仕組みが実際に機能として確認されたことはありませんでした。

次ページカラスのスイッチは「常にON」だった

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