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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
psychology

ある音楽ジャンルのファンは「痛みに強くなる」傾向があった

2026.08.25 12:00:08 Tuesday

痛いものは、できれば早く遠ざけたいものです。

しかし同じ痛みを感じていても、人によって「どこまで耐えられるか」にはかなり違いがあります。

では、その耐える力は、普段聴いている音楽や、ライブで味わう強烈な音楽体験によって変化することがあるのでしょうか。

ドイツのマックス・プランク人間認知・脳科学研究所(MPI for Human Cognitive and Brain Sciences)は、世界最大級のヘヴィメタルフェス「Wacken Open Air」を訪れ、メタルファンの痛みへの反応を調査。

その結果、メタルファンは物理的な「痛みへの耐性」が強くなる傾向があると判明したのです。

研究の詳細は2026年8月20日付で学術誌『Scientific Reports』に掲載されています。

Heavy metal fans may handle pain better than others https://www.popsci.com/health/metal-fans-pain-tolerance/ Metalheads Can Endure Pain Longer Thanks to the Festival Experience https://www.cbs.mpg.de/2510200/2026-08-24
Increased pain resilience among heavy metal music festival attendees https://doi.org/10.1038/s41598-026-67389-x

メタルフェス参加者は「氷水の痛み」にどれほど耐えられる?

ヘヴィメタルでは、怒りや苦痛、不安といったネガティブな感情が強く表現されることがあります。

一方、慢性的な痛みの研究では、怒りを抑え込むことが痛みを強める可能性が指摘されてきました。

そこで研究チームは、怒りを強く表現する音楽をライブで何日も体験すると、痛みへの反応が変わるのではないかと考えました。

研究が行われたのは、毎年約8万人ものメタルファンが集まるドイツのWacken Open Airです。

実験には122人のメタルファンが参加しました。

うち60人はライブが始まる前日に測定された「フェス前群」、62人はライブ開始から3~4日後に測定された「フェス中群」です。

同じ人を前後で調べたわけではなく、どちらもフェスに来ていた別々のメタルファンを比較しています。

参加者はまず心拍数などを測定された後、約2℃の氷水に手と前腕を入れ、最大4分までどれほど耐えられるかを試しました。

研究者はここで、「痛みを感じ始めるまでの時間」と「痛みを感じてから手を抜くまでの時間」、さらに「どれほど不快だったか」を分けて評価しました。

つまり、単純に「痛いか、痛くないか」を調べたわけではありません。

次ページ痛みが弱くなったのではなく「痛いまま長く耐えた」

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