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性格の暗い人ほど創作で成果を出す傾向、鍵は「自分で考え抜く癖」

2026.09.17 07:42:43 Thursday

クラスで人気があるわけではないのに、作品だけはやたらとほめられる。そんな同級生がいませんでしたか。

人をあやつろうとする性格、人の痛みが分かりにくい性格、自分を大きく見せたがる性格。

ふつうなら、困った性質の側に置かれます。

ところがイタリアのラクイラ大学の研究者が、大学生212人を調べました。

その傾向が強い人ほど、絵や文章や料理で実際に成果を出している、という関連が見えたのです。

あいだをつないでいたのは、まわりに流されず、自分で情報を切り分ける考え方の癖でした。

ただし、調べたのは大学生だけです。

研究内容の詳細は2026年7月27日に『Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts』にて発表されました

A specific thinking style explains why dark personality traits are linked to creativity (PsyPost) https://www.psypost.org/a-specific-thinking-style-explains-why-dark-personality-traits-are-linked-to-creativity/
Breaking the mold: How dark personality traits shape creative achievement through cognitive styles. https://doi.org/10.1037/aca0000895

嫌われる性格と、作品の成果が同じ線でつながった

嫌われる性格と、作品の成果が同じ線でつながった
嫌われる性格と、作品の成果が同じ線でつながった / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

研究が目を向けたのは、心理学ダークトライアド(暗い三つ組)と呼ばれる性格の傾向です。

人をあやつろうとする傾向。

後先を考えず、人の痛みや後悔を感じにくい傾向。

自分は特別だと思い、ほめられることを求める傾向。

平均年齢は21歳、生物学や医学、心理学などいろいろな学部から集まっています。

どれも歓迎されない性質ですが、程度の差はふつうの人のあいだにもあります。

そして創造性と結びつくことは、前から知られていました。

ラクイラ大学のマルコ・ジャンコラ氏が集めたのは、大学生212人です。

生物学や医学、心理学など、いろいろな学部から来てもらいました。

まず、性格をたずねる質問紙に答えてもらいます。

「ほしいものを手に入れるために、嘘をついたりごまかしたりする」。

こういう文に、自分がどれくらい当てはまるかを答える形です。

あわせて、創作の成果もたずねました。

ここが大事なところで、聞いたのは「発想力があるかどうか」ではありません。

絵、音楽、文章、科学の発見、料理。

実際に作って人に認められたものに、印を付けていく形です。

成果の質問紙が聞いたのは、作って認められたこと
成果の質問紙が聞いたのは、作って認められたこと / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

もうひとつ測ったのが、場独立性(ばどくりつせい)と呼ばれる考え方の癖でした。

こみいった背景から、必要な細かい部分だけを切り分けて取り出せる。

この癖が強い人は、まわりの人の様子や空気より、自分の中の判断を頼りにする傾向があります。

結果は、3つの傾向が強い人ほど、この切り分ける癖も強い、というものでした。

ただし、調べたのは大学生です。

世の中の人みんなに同じことが言えるかは、この研究では分かりません。

では、その「切り分ける癖」は、どうやって測ったのでしょうか。

次ページ「切り分ける癖」は、本当に測れていたのか

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