嫌われる性格と、作品の成果が同じ線でつながった

研究が目を向けたのは、心理学でダークトライアド(暗い三つ組)と呼ばれる性格の傾向です。
人をあやつろうとする傾向。
後先を考えず、人の痛みや後悔を感じにくい傾向。
自分は特別だと思い、ほめられることを求める傾向。
平均年齢は21歳、生物学や医学、心理学などいろいろな学部から集まっています。
どれも歓迎されない性質ですが、程度の差はふつうの人のあいだにもあります。
そして創造性と結びつくことは、前から知られていました。
ラクイラ大学のマルコ・ジャンコラ氏が集めたのは、大学生212人です。
生物学や医学、心理学など、いろいろな学部から来てもらいました。
まず、性格をたずねる質問紙に答えてもらいます。
「ほしいものを手に入れるために、嘘をついたりごまかしたりする」。
こういう文に、自分がどれくらい当てはまるかを答える形です。
あわせて、創作の成果もたずねました。
ここが大事なところで、聞いたのは「発想力があるかどうか」ではありません。
絵、音楽、文章、科学の発見、料理。
実際に作って人に認められたものに、印を付けていく形です。

もうひとつ測ったのが、場独立性(ばどくりつせい)と呼ばれる考え方の癖でした。
こみいった背景から、必要な細かい部分だけを切り分けて取り出せる。
この癖が強い人は、まわりの人の様子や空気より、自分の中の判断を頼りにする傾向があります。
結果は、3つの傾向が強い人ほど、この切り分ける癖も強い、というものでした。
ただし、調べたのは大学生です。
世の中の人みんなに同じことが言えるかは、この研究では分かりません。
では、その「切り分ける癖」は、どうやって測ったのでしょうか。


























