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磁石の粒を持つ細菌を、線虫に食べさせた

今回の主役は、走磁性細菌(細胞の中にナノサイズの磁石の粒を持つ細菌)と呼ばれる仲間です。
走磁性細菌の細胞の中には、マグネトソーム(磁石の性質をもつ鉄の結晶を膜で包んだ小さな粒)と呼ばれるつくりが並んでいます。
走磁性細菌は体になじみやすい性質を示しており、薬を運ぶ役目やがん治療への応用がこれまで研究されてきました。
ところが、細菌そのものを実際に役立てる研究はまだ限られていて、老化との関係はあまり調べられていませんでした。
そこで研究チームが選んだのが、マグネトスピリルム・マグネティクムという種の「AMB-1」という株です。
AMB-1は鉄を材料に鉱物の粒をつくる力を持ち、酸化を防ぐ働き(抗酸化作用)もあるかもしれないと見られていました。
これを食べさせた相手は、線虫の一種シー・エレガンス(C. elegans)です。
老化の研究で広く使われている、いわば研究の定番の生き物です。
研究チームは、AMB-1を与えた線虫と、比べる相手としてOP50(線虫の飼育でふつうのえさにする大腸菌)を与えた線虫を用意しました。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(線虫の寿命を500%延長させることに成功「人間の400歳分」)
そして寿命や神経の働き、腸の状態を比べたところ、冒頭の結果が得られたのです。
では、細菌を食べただけで、なぜ線虫はこれほど長生きしたのでしょうか。
研究チームは、走磁性細菌ならではの特徴に目を向けました。

























