移植された心臓の「年齢」をどうやって測ったのか

心臓移植を必要とする人は増えていますが、提供される心臓は足りていません。
さらに、年を重ねた臓器を移植すると、その後の経過が悪くなりやすいとされてきたため、医師は若い心臓を選びたがる傾向があります。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(人間の心臓をバイオプリントして豚に移植するプロジェクトが開始)
つまり「年齢」が、ただでさえ少ない心臓の候補を、さらに絞り込んでしまっているのです。
そこで研究チームはまず、若いマウス、中年のマウス、高齢のマウスのあいだで心臓を移植しました。
このとき、受け取る側のマウスのもともとの心臓は、そのまま体に残しています。
こうすることで、受け手自身の心臓に変化があるかどうかも確かめられます。
年齢の物差しに使ったのは「DNAメチル化」です。
これは、年齢とともに変わっていく、DNAにつく化学的な目印のことです。
チームは、この目印の変化から年齢を見積もる3種類の「時計(エピジェネティック・クロック)」を使い、移植した心臓の「生物学的年齢」を推定しました。
生物学的年齢とは、生まれてからの年数ではなく、体の中の状態から見積もった年齢のことです。
さらにチームは、実際に心臓移植を受けた人のデータでも、同じことが起きているかを調べました。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(世界初の「ブタの心臓移植」を受けた男性、術後2カ月で死亡)
では、若い体に移った心臓と、高齢の体に移った心臓には、それぞれ何が起きたのでしょうか。




















