問題行動のある10代に見られる「冷たさ」とは

今回の研究の対象は、「素行障害」と診断された13〜17歳の子どもたちです。
素行障害とは、けんかや盗み、うそ、物を壊すといった行動で、ルールを破ったり他人の権利を踏みにじったりすることをくり返す状態のことです。
その中には、共感が乏しく、悪いことをしても罪悪感が薄く、感情の表れも浅い子どもたちがいます。
心理学ではこれを「冷淡・無感情特性(CU特性)」と呼びます。
CU特性が強い子は罰に反応しにくく、大人になってサイコパシー(サイコパス的な性格の傾向)に発展するリスクも高いとされています。
この特性は遺伝の影響が中程度から大きい一方で、厳しい子育てとも関わるという研究もあり、「生まれか育ちか」ではすっきり割り切れません。
そこで研究チームが注目したのが、母親のサイコパス的な性格です。
サイコパシーは、人をだます「対人」、共感や罪悪感が乏しい「感情」、衝動的でスリルを好む「生活様式」、ルールを破る「反社会」という4つの面に分けて考えられることがよくあります。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(サイコパス傾向のある人は反社会行動のブレーキになる脳領域が小さい)
チームは、バージニア州の大きな医療機関を通じて、素行障害の10代99人とその母親、計198人に協力してもらいました。
子どもには、自分の冷たさを測る24問の質問票に、最初と12か月後に答えてもらいました。母親には、4つの面を7問ずつ測る28問の質問票に答えてもらいました。
そして、子どものもともとの冷たさや年齢、性別、人種、母親の年齢の影響を差し引いたうえで、母親の性格が1年後の子どもの冷たさを予測するかを調べたのです。






















