昆虫のように羽ばたく高効率ドローン
現在、電磁波を用いたワイヤレス給電はさまざまな製品で実用化されています。
研究チームの目的は、小型飛行ロボットにこのワイヤレス給電を適用することでした。
しかし、いくらワイヤレス給電を導入できたとしても、その受電装置が重ければ「小型」という目標を達成できないでしょう。
そのためチームは、重量に対する出力の割合が非常に大きい受電装置をベースに開発を進めました。
この特殊な受電装置は4900W/kgという数値をもっており、既製のリチウムポリマー電池の5倍の効率を誇ります。
そしてこれらを利用した結果、手のひらに収まる昆虫型ロボットの開発に成功しました。
ドローンの総重量はわずか1.8gであり、電磁波送電型飛翔ロボットとしてはこれまでより25倍以上軽い「世界最軽量の機体」だと言われています。