昆虫型ドローンが電池なしの離陸に成功
新しい昆虫型ドローンの大きな特徴の1つは、「高効率の羽ばたき」にあります。
高出力の材料を用いるだけでなく、2枚の羽が向かい合って拍手するような仕組みを採用することでエネルギー損失をできるだけ低減させたのです。
尾崎氏によると、「この設計により、生きた昆虫に匹敵する効率を実現できました」とのこと。
さらに今回の昆虫型ドローンは、小型ロボットの課題である「熱暴走」の問題もクリアしています。
発熱する部品を近くに配置しないなど、ロボットの回路設計を最適化したのです。
そしてこれらの設計のおかげで、昆虫型ドローンはワイヤレス給電による電池なしの離陸に成功しました。
次の目標はドローンをホバリングさせて空中を自由に移動させることですが、既に「技術的には可能」だと考えられています。
将来的には、昆虫型ドローンが建物の隙間やパイプの中などの狭い場所に入り、人間に代わって複雑な作業を行えるようになるかもしれませんね。