人の脳はときどき、奇妙な活動をします。それは私たちに非合理的な行動をとらせ、荒唐無稽な説を信じさせ、ときには私たちの記憶さえ変えてしまうこともあるのです。しかしその奇妙な行動にも、何かしら理由があるもの。
海外メディア“Bright Side”が、無意識にたくさんの人々を動かしてしまう7つの心理的効果と、その対処方法を紹介しています。
1. 「他人」の存在が人の行動を左右する
この効果は社会的促進と呼ばれ、作業や課題の遂行時、そばに他者がいるだけで行動や成績が高まる現象を指します。
たとえば、電車の中に老婆が乗ってくるとします。そのとき席に座っていた青年は、一人なら席を譲らないかもしれませんが、そばに「女性」など「自分への評価」を意識させる他者がいる場合は、譲る確率が増えるでしょう。
このように、そばに観察者やともに行動する人間の存在が、その人の覚醒水準を高め、より優れた行為を促すというわけです。いわゆる「人の目があるとサボれない現象」ですね。
巻き込まれないためには?
簡単にいうと、ときどき自問自答することです。「自分は今何をしているんだろう?」「これは相手に感動を与え、自分に好意を寄せられるかもしれないけど、それは本当に自分が求めていること?」