誕生石の一覧&追加された宝石の魅力
それでは、従来の誕生石と新入りの宝石を加えて、その特徴や魅力を紹介します。なお、追加された宝石は太字です。
1月
ガーネット
2月
アメシスト
クリソベリル・キャッツアイ
日本語で書くと猫目金緑石。はちみつ色の宝石の真ん中にひとすじの光が入り、まるで金色の猫のような妖しい魅力があります。クリソベリルは、コランダム(単体だとサファイヤやルビー)がベリリウムと合体した鉱物です。
3月
アクアマリン
(サンゴ)
ブラッドストーン
黒に近い緑色の玉髄(石英が緻密に固まった鉱物)で、赤い斑点を持っています。この斑点が血を連想させるため、この名前がついています。メインの用途は宝飾品ではなく、パワーストーンとしてが一般的。
アイオライト
Credit: Robert Weldon via GIA
見る方向によって色が変わる多色性を持つので、バイキングたちは羅針盤として、また「海のサファイア」と航海中のお守りとして重宝していたそう。最近知名度と人気が上がってきています。
4月
ダイヤモンド
モルガナイト
アクアマリンやエメラルドと同じベリルの仲間ですが、発見されたのが1911年と新しいのと、産出量がそんなに多くないため、認知度はいまひとつ。硬度もあってピンク色で可愛らしいため、誕生石に選ばれたことでポピュラーになるかも。
5月
エメラルド
(翡翠)
6月
真珠
ムーンストーン
アレキサンドライト
ロシアでは「皇帝の宝石」と呼ばれる、世界五大宝石に挙げられる宝石。商業的にすでに6月の誕生石とされていたので、むしろ改めての認定が意外です。1830年にロシアで発見され、カラーチェンジの代名詞の宝石。太陽光では青緑、白熱灯では赤紫にガラッと色が変わるのが魅力です。
7月
ルビー
スフェーン
ダイヤモンドよりも光の分散が強いうえ、一条の光線をとらえて分光するので、ギラギラと虹色の光を放ちます。華やかで美しいですが、硬度が5.0-5.5とあまり高くないので、指輪などで身につけるときは注意しましょう。
8月
ペリドット
サードオニックス
スピネル
歴史的に赤のものはルビーと間違えられてきたため、「偽物」として不当な評価を受けていた鉱物。しかし、実際はルビーより産出量が少ないうえ、加熱など処理なしで美しいため、宝石としてのスペックは高いです。さらにさまざまな色があり、最近人気が上がっています。『バイオハザード4』の換金アイテムで知った人も多いかも。
9月
サファイア
クンツァイト
1902年に発見された石。『セーラームーン』の敵キャラの名前で聞いたことがある人もいるかも。四天王スポジュミンという石の仲間で、見る角度によって色が変わる多色性と、太陽の紫外線にあてたあとで暗い部屋にもっていくと、光を放つ「燐光性」を持っています。
10月
オパール
トルマリン
11月
トパーズ
シトリン
12月
トルコ石
ラピスラズリ
タンザナイト
発見されてまだ50年ほどですが、商業的にはすでに12月の誕生石として知られ、人気のある宝石です。現在、サファイアをのぞくカラーストーンの売上高を追い抜いているほどだとか。タンザニアの夕暮れに例えられるとおり、青から紫に見え方が変わる多色性が魅力です。
ジルコン
Credit: GIA
人工石の「ジルコニア」に名前が似ているため、しばしば混同されて不当に扱われていましたが、れっきとした天然石。なんと地球上で最古の鉱物(44億年)と言われています。屈折率と光の分散度が高く、無色のものはダイヤモンドの代用品とされたほど。さまざまな色や硬度もあるので、誕生石をきっかけに評価が上がりそうな宝石です。