「唇や歯、舌に刺激を与える技術」でVRキスできるかも!?
空中ハプティクスの刺激対象として「口」が選ばれた理由について、研究チームは次のように述べています。
「口は、機械受容器(触覚刺激を生み出す部分)の感度と密度が、指先に次いで高くなっています。
ところが、VRやARの刺激対象としては、ほとんど見過ごされてきました」
つまり、口は指に次いで敏感な部分であり、口の触覚を再現するなら、VRの没入感はさらに高まるというのです。
開発されたVRデバイスは、従来のVRゴーグルの下に超音波アレイが装備されています。
ここから超音波が口や歯、舌に飛ばされ、触覚を生み出すのです。
デバイス自体が口に触れないため衛生面でも安心ですし、デバイスも薄いので、従来の使用感を維持したまま、新たな触覚を追加できています。
テストでは、「雨や泥はね、クモの巣などが口に当たる」「歯を磨く」「水を飲む」といった日常体験をリアルに再現できました。
また「虫が口元を這いずり回る」といった恐怖体験も可能。
技術内容を考えると、明確に言及されていませんが、「VRでキスする」ことすら可能だと言えるでしょう。
商品化を熱烈に願うVRユーザーたちも多そうです。今後の展開に期待したいですね。