運動は週末にまとめて行っても大丈夫!
サントス氏ら研究チームは、推奨されている1週間分の運動量を、1~2回で済ませても問題ないのか、それとも1週間のうちに3回以上定期的に行った方が良いのか、研究することにしました。
そこで、アメリカの国民健康聞き取り調査「National Health Interview Survey(NHIS)」の1997~2013年に収集された、アメリカ人35万人以上のデータを分析。
1週間の運動頻度の違いが、病気などの死亡率にどのような影響を与えているか調べたのです。
その結果、週末だけ運動する人と定期的に運動する人は、運動しない人よりも死亡率が低いことがわかりました。
ただ、週末だけ運動する人は、定期的に運動する人よりもいくらか死亡率は高くなっていました。
しかしこの結果について研究チームは、「総運動量を同レベルにすると、週末だけ運動する人と定期的に運動する人の死亡率に有意差は見られなかった」と結論付けています。
つまり、推奨される運動量を同じだけ行うのであれば、週末にまとめてしまっても特に問題はなかったのです。
これは忙しい日々を送っている人にとってうれしい情報ですね。
とはいえ、この研究は病気による死亡率に焦点を当てたものです。
他の健康指標や体型・筋力にとって理想的な運動頻度を示すものではありません。
また定期的に運動する方が総運動量を増やしやすいのも事実です。
週末だけしか運動できないのであれば、できるだけ欠かさず、十分な運動量を確保するよう心がけると良いでしょう。