「行き過ぎたセックス」が大量死を招いていた!

何が古代のカエルたちの大量死を引き起こしたのか?
鍵となったのは、現在のカエルたちが起こす大量死でした。
一部のカエルたちは気候や食べ物となる虫たちなど、生存のための環境条件が恵まれている場合、爆発的な繁殖を起こすことが知られています。
このような爆発的繁殖が起こると、1匹のメスに複数のオスがのしかかり巨大な「交尾玉(mating balls)」と呼ばれるカエル団子が形成されます。
このような状態になるとカエルたちは動きがとれず、中心のメスだけでなく周囲のオスも一緒になって「溺死」したり「過労死」してしまうのです。
そして死亡したカエルはしばらく水面を漂った後に沼底に沈んでいき、パーツのそろった綺麗な化石になったというわけ。
4500万年前に大量死したカエルたちは文字通り、激しい性の宴の中で命を散らした儚い存在だったと言えるでしょう。
しかし近年の研究では、死すら乗り越えてセックスに励むカエルたちの存在も報告されています。