ネコの狩猟本能に関する調査
ネコの狩猟本能に関する調査はイギリス、エクセター大学のマルチナ・チェケッティ博士らによって行われたものです。
219世帯355匹の飼い猫に対し、持ち帰った獲物の数が以下の対策でどのように変わるか調査されました。
- 肉をメインとするグレインフリーな食事を与える
- 遊ぶ時間を増やす
- 給餌の際にパズルフィーダーを用いる
なお、調査は12週間にわたり行われました。
家飼いに関しては国内外で意識が異なる
しかしそもそも我々日本人からすると、12週間、つまりおよそ3ヶ月という短期間にそれほど獲物を獲ってくることがあるのか、という疑問が出てくるでしょう。
実際、家飼いが主流となっている日本では、獲物を獲ってくることがあっても頻繁ではありません。
しかし、日本以外の国々では動物が自由に行動する権利を求める声が強く、自由に外に出られる状態のネコが多くいます。
このため、ネコの狩猟本能による小動物の被害や、ネコ自身の健康被害が大きな問題となっているのです。
この研究はネコの自由を保ちつつ、ネコが周辺環境に迷惑をかけないようにという背景から行われているのですね。
ネコに負担をかけない「肉メインの食事」「飼い主との遊び」「パズルフィーダー」の3つの方法、はたしてネコの狩猟本能にどのような効果があったのでしょうか。