ペンギンの卵って食べられるの?
「現在、世界には18種のペンギンが確認されており、いくつかの種の卵は歴史的に何度も食用に供されてきました」
そう語るのは、英ケンブリッジ大学スコット極地研究所(University of Cambridge, SPRI)のロバート・ヘッドランド(Robert Headland)氏です。
ヘッドランド氏は1977年から南極でのフィールドワークを続けており、極地の生態系によく通じています。
近年、世界の一部地域ではペンギンやその卵の狩猟採集が違法となっていますが、過去の南極探検の際には、ペンギンの肉が壊血病の予防になったり、卵が貴重な栄養源の役割を果たしていたとヘッドランド氏は言います。
(※ 壊血病:ビタミンCの欠乏状態が数週間〜数カ月つづくと発症する病気で体内の各器官で出血性の障害が生じる)
中でも南極周辺に分布する「ジェンツーペンギン(学名:Pygoscelis papua)」の卵は、南極の古いレシピ本によく登場する品種だそうです。
その理由はおそらく、1シーズンに1個の卵しか産まないコウテイペンギンとは違い、産卵期が長く、その間に複数個の卵を産むからだと氏は説明します。
ペンギンの卵は、一般的な鶏卵と比べてサイズが大きいですが、それ以外の特徴はさほど変わりません。
ところが熱湯で茹でてみると、まったく違うことが起こるのです。