電気自動車の分野におけるギネス世界記録の数々
新しい記録の樹立と塗り替え、それに伴う競争が、その分野の技術を向上させていきます。
これは電気自動車(EV)の分野でも同様です。
例えば2014年には、日本の篠塚建次郎氏率いるチームが、太陽光発電のみを動力源とするソーラーカーで、最高速度91km/hを達成。
ギネス世界記録を更新したことが話題を呼びました。
また最近(2022年9月)でも、ドイツのシュトゥットガルト大学(University of Stuttgart)の学生チームが、EV(電気自動車だがソーラーカーではない)をわずか1.461秒で100km/hに到達させることに成功。
EVにおける最速の加速記録としてギネス世界記録を更新しました。
どちらも記録の分野は異なりますが、EVの限界を押し上げる貴重な技術とノウハウを生み出しました。
そして今回、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の学生チームは、通常のバッテリーと太陽光発電の両方を動力源にできるEV(この記事では「ソーラーEV」と表現する)で、速度と効率の両方を追求することにしました。
このソーラーEVは、EVとソーラーカーのハイブリット車であり、EVスタンドでの充電だけでなく、太陽光から直接エネルギーを得られます。
EVの実用性を高める上でも重要な開発分野だと言えますね。
そして彼らがチャレンジしたのは、「1回の充電で1000kmをどれだけ速く走れるか」というギネス世界記録です。
ギネス世界記録の広報担当者によると、「ソーラーEVが1回の充電で1000kmを走行した最速記録」というタイトル保持者はいません。
UNSWの学生チームは、果たしてEVの新たな記録を生み出すことができるのでしょうか?