ギネス世界記録を樹立した「Sunswift 7」
ギネス世界記録を樹立した「Sunswift 7」 / Credit:UNSW
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豪学生チームが「ソーラー電気自動車で1000km・12時間走破」のギネス記録を樹立!

2022.12.24 Saturday

電気自動車(EV)は、「走行時にCO2を排出しない車」として世界中で徐々に普及してきました。

普及率をさらに高めるには、EVの電費(燃費)を向上させる必要があるでしょう。

オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の最近の報告は、こうした燃費の良いEV開発を推し進めるものとなるかもしれません。

学生たちが開発したソーラーパネル付きのEVが、「1回の充電で12時間以内に1000kmを走行する」というギネス世界記録を達成したのです。

詳細は、2022年12月19日付の『UNSWのニュースルーム』で発表されました。

EV record breakers! Sunswift 7 goes 1000km on a single charge in world’s best time https://newsroom.unsw.edu.au/news/science-tech/ev-record-breakers-sunswift-7-goes-1000km-single-charge-world%E2%80%99s-best-time UNSW students attempt a Guinness World Record with a solar electric vehicle https://www.abc.net.au/news/2022-12-17/electric-vehicle-guinness-world-record-unsw-students/101765154

電気自動車の分野におけるギネス世界記録の数々

新しい記録の樹立と塗り替え、それに伴う競争が、その分野の技術を向上させていきます。

これは電気自動車(EV)の分野でも同様です。

もっと高性能な電気自動車(EV)の開発へ
もっと高性能な電気自動車(EV)の開発へ / Credit:Canva

例えば2014年には、日本の篠塚建次郎氏率いるチームが、太陽光発電のみを動力源とするソーラーカーで、最高速度91km/hを達成

ギネス世界記録を更新したことが話題を呼びました。

また最近(2022年9月)でも、ドイツのシュトゥットガルト大学(University of Stuttgart)の学生チームが、EV(電気自動車だがソーラーカーではない)をわずか1.461秒で100km/hに到達させることに成功

EVにおける最速の加速記録としてギネス世界記録を更新しました。

どちらも記録の分野は異なりますが、EVの限界を押し上げる貴重な技術とノウハウを生み出しました。

UNSWの学生チームが新たな記録に挑戦
UNSWの学生チームが新たな記録に挑戦 / Credit:UNSW

そして今回、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の学生チームは、通常のバッテリーと太陽光発電の両方を動力源にできるEV(この記事では「ソーラーEV」と表現する)で、速度と効率の両方を追求することにしました。

このソーラーEVは、EVとソーラーカーのハイブリット車であり、EVスタンドでの充電だけでなく、太陽光から直接エネルギーを得られます。

EVの実用性を高める上でも重要な開発分野だと言えますね。

そして彼らがチャレンジしたのは、「1回の充電で1000kmをどれだけ速く走れるか」というギネス世界記録です。

ギネス世界記録の広報担当者によると、「ソーラーEVが1回の充電で1000kmを走行した最速記録」というタイトル保持者はいません。

UNSWの学生チームは、果たしてEVの新たな記録を生み出すことができるのでしょうか?

次ページソーラーパネル付きEVが1回の充電で1000kmを11時間52分で走行

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