超薄型太陽電池の重量は、従来のソーラーパネルの100分の1
完成した超薄型太陽電池は、従来のソーラーパネルと比べて、重量が100分の1も軽くなりました。
また発電量は1kgあたり約370W生成でき従来の18倍も高くなっています。
デバイスの耐久性をテストでは、この極薄の太陽電池を500回以上巻いたり広げたりしても、発電能力の90%以上が保持されたままでした。
この新しい太陽電池は、さまざまな表面に貼り付けることができます。
例えば、船の帆や災害救援活動で使用するテントに貼り付けて、貴重な電力源として利用できるでしょう。
さらにドローンの翼に貼り付けて飛行距離を延ばすこともできます。
ただし現段階ではデメリットも存在します。
長期使用における周囲からの保護と耐久性の面では、やはり強化ガラスやフレームでコーティングした従来のソーラーパネルに劣ります。
また太陽電池に使われている炭素ベースの有機材料が、空気中の水分や酸素によって変質し、性能が劣化する可能性もあります。
そのため研究チームは現在、新しい太陽電池を包む「超薄型・軽量のパッケージソリューション」を開発中です。
「太陽光が降り注ぐ場所であれば、どこでも電気を生み出せる」時代が来るのもそう遠くはありません。