紙のように薄い太陽電池
紙のように薄い太陽電池 / Credit:Massachusetts Institute of Technology(YouTube)_Paper-thin solar cell can turn any surface into a power source(2022)
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帆からテントまで! どこでも貼って電力が得られる「極薄太陽電池」 (3/3)

2022.12.26 Monday

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超薄型太陽電池の重量は、従来のソーラーパネルの100分の1

従来のソーラーパネルに比べて18倍の発電量
従来のソーラーパネルに比べて18倍の発電量 / Credit:Massachusetts Institute of Technology(YouTube)_Paper-thin solar cell can turn any surface into a power source(2022)

完成した超薄型太陽電池は、従来のソーラーパネルと比べて、重量が100分の1も軽くなりました。

また発電量は1kgあたり約370W生成でき従来の18倍も高くなっています。

デバイスの耐久性をテストでは、この極薄の太陽電池を500回以上巻いたり広げたりしても、発電能力の90%以上が保持されたままでした。

薄型のわりには耐久性が高く、巻いたり広げたりしても発電能力を保持する
薄型のわりには耐久性が高く、巻いたり広げたりしても発電能力を保持する / Credit:Massachusetts Institute of Technology(YouTube)_Paper-thin solar cell can turn any surface into a power source(2022)

この新しい太陽電池は、さまざまな表面に貼り付けることができます。

例えば、船の帆災害救援活動で使用するテントに貼り付けて、貴重な電力源として利用できるでしょう。

さらにドローンの翼に貼り付けて飛行距離を延ばすこともできます。

ただし現段階ではデメリットも存在します。

長期使用における周囲からの保護と耐久性の面では、やはり強化ガラスやフレームでコーティングした従来のソーラーパネルに劣ります。

また太陽電池に使われている炭素ベースの有機材料が、空気中の水分や酸素によって変質し、性能が劣化する可能性もあります。

そのため研究チームは現在、新しい太陽電池を包む「超薄型・軽量のパッケージソリューション」を開発中です。

「太陽光が降り注ぐ場所であれば、どこでも電気を生み出せる」時代が来るのもそう遠くはありません。

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