長い箸は食品の美味しさと商品の購買意欲を高める
実験の結果、長い箸を使った人は、ご飯をより美味しいと感じ、購入してまた食べたいと強く思う傾向がありました。
次に、短い箸を使う場合と比較して、長い箸を使ったときには、ご飯を食べ終わるまでの時間が長く、噛む回数が多いこともわかっています。
これは長い箸の方が食事に手間取ってしまうためと考えられますが、使用者は箸の長さで不便さを感じたり、使いやすさが変わったという印象は受けていませんでした。
研究チームは、長い箸がご飯を美味しく感じさせた大きな要因はこの「食事時間の変化」だと述べています。
箸が長いと食べるペースが遅くなり、よりじっくりと味わうため、ご飯がおいしく感じていたということです。
これらの結果から、他の食器が食体験に影響を与えるのと同様に、箸も味覚や食事の満足度を変える効果を持っていると言えるでしょう。
調べてみると、普段よく手にするコンビニやスーパーでもらう箸の長さは約19-20 cmのものが多いようです。
これらの短い箸を使うのではなく、普段から23 cmの自分専用の箸を持ち歩くことで、食事の満足度を高めることができるかもしれません。