なぜススキは戻ってくるのか?
セイタカアワダチソウに取って代わられた後、その土地に数年後、再びススキが勢力を取り戻していることがあります。
これは偶然ではありません。ではどのような理由でこの循環が起きるのでしょうか?
まず、セイタカアワダチソウが密集しすぎると、根のまわりの酸素や栄養が不足していきます。また密集して繁殖したことで、枯れた茎や葉が厚く積もって地表を覆うため、これも新しい種子が根付いて発芽することを妨げます。
さらにセイタカアワダチソウは自分で出した化学物質が土壌にたまることで、自分たちの発芽すら妨げてしまう「自家中毒」状態に陥ると言われています。
そのためセイタカアワダチソウは、一度は繁栄するもののその状態は長続きせず、繁殖が難しい状態に陥ってしまうのです。
その隙を狙うのがススキです。
ススキは地下茎を広く張り巡らせ、地上部が一時的に負けても地面の下で根がじっと生き延びる粘り強い植物です。枯れ葉や茎の層が地面を覆ってもススキはその影響を受けません。そのためセイタカアワダチソウが衰えると、ススキの地下茎が再び芽を出し、空いた空間を埋めていきます。
こうして、数年のうちに再びススキの野原が戻るのです。

共存する自然のバランス
しかしススキが巻き返してしばらくすると、またセイタカアワダチソウの種子が風に乗ってやってきて発芽し、ススキと勢力を入れ替えながら共存が続きます。
このように、セイタカアワダチソウが光と化学物質でススキを圧倒しても、その後密集しすぎる繁殖力と自分の毒で勢いを失い、ススキが再び巻き返す――彼らは、そんなせめぎ合いを秋ごとに繰り返しているのです。
このためセイタカアワダチソウは爆発的な繁殖力で、在来種を脅かす危険な存在のようにも感じますが、長い期間観察していると、そうでもなかったりします。
もし散歩中に彼らを眺めることがあったら、今回の話を思い出して植物の勢力図がどのように変化していくか、観察してみると面白いかもしれません。
またセイタカアワダチソウが日本に入ってきたのは明治の頃で、ミツバチなどの虫たちにとってはもはや貴重な蜜源にもなっています。
見慣れたススキの景色が彼らに取って代われたら確かにショックですが、そんなに嫌わないであげてもいいかもしれません。
花粉症の原因じゃないかと疑いの目を向けられたり、侵略的外来種と言われつつ最終的にはススキに巻き返されてしまう、そんなセイタカアワダチソウを見かけたら温かい目で見守ってあげましょう。
※なおここに記したセイタカアワダチソウの化学作用や繁殖メカニズムについては、実験室では確認されていますが、自然環境の観察では土壌や天候など多くの要因が絡み合って確認が難しく、完全には解き明かされていません。


























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油断すれば負ける、自然界は厳しいところです…。
現在では、アレロパシー作用はそんなに強くなく自家中毒もほぼせず、富栄養を好むため繁茂し土壌が貧栄養化すると勢力が衰え、貧栄養を好む植物に負ける、とわかっているようです。
市が主催している環境整備活動にも
セイタカアワダチソウを抜いた写真と共に
申請書を提出すると補助金が支給される
ありがたい植物と認識していました
でも「補助金」って言うワードはあまり好きじゃないけどね