「3次元円グラフ」は最悪のデータ提示方法
バーネット氏が「円グラフのデメリットをさらに悪化させるもの」として挙げているのが、「3次元円グラフ」です。
標準の円グラフは2次元ですが、「オシャレなデザイン」として、プレゼンなどでは3次元円グラフを作る人もよく見かけます。
しかし3次元円グラフには、「正確な割合を表現できない」という大きな問題があります。
例えば、上記の円グラフのカテゴリの割合はすべて同じ(3分の1)です。
そのことを正確に感じ取れるのは左端の2次元円グラフだけであり、3次元にすると、割合に違いがあるような印象を与えてしいます。
そのため3次元円グラフで視覚的に比率を提示するプレゼンターに出会った場合は注意しなければいけません。
もしかしたら、「作者が誤った印象を持たせようとしている」かもしれないからです。
単に「作成者が3次元円グラフのデメリットを考えられていない」ケースもあるかもしれませんが、複数の比率をこの方法で提示するプレゼンターは統計学や数学に疎い人である可能性が高いでしょう。
ここまで、統計学者であるバーネット氏が述べる円グラフのデメリットをお伝えしました。
とはいえ、円グラフにもそれなりのメリットがあるはずです。
どんなケースであれば円グラフを用いても良いのでしょうか。