円グラフが輝くのは「2つのカテゴリを比較する場合」
バーネット氏によると、円グラフはカテゴリが少数で、パーセンテージがはっきりと異なる場合に役立つようです。
またカテゴリが2つだけなら、その違いが小さくても、円グラフのメリットが生かされます。
例えば下の円グラフは、オーストラリアの2大政党(保守連合と労働党)の支持率を示しています。
支持率は労働党(Labor)が55%であり、保守連合(Coalition)が45%でした。
円グラフを見ると2つのカテゴリはそれぞれ半円に近く、この戦いが接戦であったことを瞬時に理解できます。
またカテゴリが2つしかないため、比較的僅差でも違いが分かりやすく、労働党が勝利したという点も瞬時に把握できるでしょう。
否定的な意見が多い円グラフにも、確かにメリットは存在するのです。
とはいえ、円グラフが輝くケースはかなり限定的です。
そのためバーネット氏は、「全体的に、円グラフの使用は控えめにするのがベストです」と結論付けています。
多くのデータを扱ったり、僅かな違いを明確に示したりする必要がある専門家たちにとっては、特にそう言えるのかもしれません。
いずれにせよ、データを視覚的に示すグラフには様々な種類があり、それらのメリットとデメリットをはっきりと知ってから、ケースバイケースで使い分けるのが最善でしょう。