・ストレスを軽減させるためには励ますよりも批判的な態度をしないほうが効果的
・研究で、パートナーがいる、過去にストレスのかかる状況に陥った人の行動や幸福感、生活の質などを調査
・その結果、批判などのネガティブな行動がポジティブな行動よりも影響力が高いことが判明した
ストレス状態の相手に「批判的な態度をしない」ことが、励ますよりもストレスが軽減されることが分かりました。
ベイラー大学が率いた研究では、パートナーがいる、異なるストレスを経験した被験者グループを調査。1つ目のグループは、1ヶ月以内に子供の死や倒産などの病気以外の出来事でストレスがかかる状況に陥った325名を被験者としました。また、2つ目のグループは、重度の病気を1年以内に患ってストレスフルな経験をした154名を被験者としました。
実験では、全ての被験者に対して質問や記述を行い、パートナーとの行動や普段の幸福感、生活の質、ストレスなどを計測しました。
その結果、全体的に批判などのネガティブな行動が勇気づけるようなポジティブな行動よりも影響力が高いことが判明。また、病気を患ったグループの方が、別のタイプのストレスよりもネガティブな行動が少ないことが分かりました。
研究者のケイス・サンフォード氏は、「人はストレスになる出来事が起こると、ネガティブな行動に一層敏感になります。ストレスを減少させたり幸福感を高めたりするためには、ポジティブな行動よりもネガティブな行動を減らすことの方が重要でしょう」と述べました。
関連記事