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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
psychology

ヘイト思考をもつ人は、時間とともに「心がすり減っていく」

2026.02.11 22:00:53 Wednesday

オーストラリア国立大学(ANU)の最新研究で、人種差別的な思考を持つ人は、時間をかけて自らの心を壊していく可能性が示されました。

研究では、ヘイト的な思考を持つ人ほど、数カ月後に不安や抑うつが悪化しやすいことが明らかになったのです。

「ヘイトは他者を傷つけるだけでなく、持つ本人の心もむしばんでいく」

そんな事実がデータによって示されました。

研究の詳細は2025年11月3日付で学術誌『Comprehensive Psychiatry』に掲載されています。

Holding racist attitudes predicts increased psychological distress over time https://www.psypost.org/holding-racist-attitudes-predicts-increased-psychological-distress-over-time/
What goes around comes around? Holding racist attitudes predicts increased psychological distress over time https://doi.org/10.1016/j.comppsych.2025.152644

「心の病気が原因」という説明は本当に正しいのか

これまで、極端な差別や偏見については「精神的に不安定な人が抱きやすい」という説明が広く流布してきました。

つまり、「心が疲弊しきっているから、人種差別的なヘイト思考を持ってしまう」という考えです。

しかし研究チームは、この見方には二つの問題があると指摘します。

第一に、実際の予測力が弱いこと。

第二に、偏見を持たない大多数の精神疾患の人々を不当にスティグマ化してしまう(=偏見のレッテルを貼ってしまう)危険があることです。

そこで研究者たちは、発想を逆転させました。

偏見を持つこと自体が、本人のメンタルヘルスをむしばんでいるのではないか

さらに、社会的孤立という第三の要因が、偏見と心の不調の両方を生み出している可能性にも注目しました。

次ページ時間を追うと見えてきた「ヘイト→心の悪化」という流れ

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