記念品と記憶の関係
冷蔵庫に目を向けると、どんな磁石が貼られていますか?
事務用品として買ってきたものよりも、お土産などで買ってきた多彩なデザインの磁石を貼っている家庭が多いのではないでしょうか?
特にお土産品などの磁石は、観光地の特徴を表現した楽しいデザインが多く、一目でどこへ出かけたのか分かるため、自分用のお土産に買った磁石を冷蔵庫に貼っているという人は多いかもしれません。
冷蔵庫には、毎日の食事の他にも、家族への伝言や忘れてはいけない事などさまざまなメモを貼っている場合が多く、それら特徴的なマグネットも日常的に目に入ってきます。
旅先の楽しい思い出と結びついたお土産品のマグネットは、日々の暮らしの中で目に入るたびに私たちにどんな効果を生んでいるのでしょうか。
今回の研究者たちは、そんな素朴な疑問に答えるため研究に着手しました。
バイロム氏ら研究チームは、人々とお土産用マグネットの関係をより深く理解するために、マグネット好きな人々を対象にインタビューを実施しました。
インタビューを受けたのは、お土産用マグネットを20個以上所有しているイギリス人19人です。
参加者の年齢は25~85歳であり、男性6人、女性13人でした。
このインタビューのほとんどはキッチンで行われ、参加者は、冷蔵庫に貼られたマグネットを見ながら答えることができました。
インタビューの時間は平均1時間であり、その間に参加者には、マグネットのコレクションの概要を説明してもらい、それがどのように記憶と関連しているかも述べてもらいました。